3月末にお伝えしたアバンチュリエ『813』連載継続の勝利条件「その後」――果たしてどうなった?
まず前提
表題の通り、3月末にお話した件の「その後」をご報告いたします。
まず、3月末日の時点での状況はこんな感じでした。
詳しくはリンク先を読んで欲しいのですが、簡単に言うと「813連載継続への勝利条件」は
1,フランス版の2022年の全売上結果が想定通り、もしくは想定以上。
2,次いで2023年中に他の国でも出版し、さらなる世界展開をする
この2条件です。
そして、まずは1のハッキリした数字が、4月末に出ました。
さて、結果は……
2022年のフランス版の売上結果
やった――――!
目標値、達成でした!!!!
まずは第一条件クリアです!!!!
正確に言うと、「きわめて想定通りの数字」でしたw 「これを下回ったら黄信号、あるいは赤信号」を下回ることもなく、かといって「ワンチャン笑っちゃうほど爆売れしてないかな?」との期待にまでは応えられずw 僕の予想はきわめて冷静な見積もりだったなと思いましたw
まあつまり「よく売れた。常識的な範囲で。」てなところ(笑)。
なので前回の記事に書いた「連載継続へのハードル」の第一段階は、めでたくクリアと見ていいと思います。でも余裕はない感じ。想定通り粛々と次の手(具体的にはさらなる多国展開など)を打たないとやっぱり詰む感じですね。
部数
現在のところフランス版は、8巻分までの【実売】で累計10万部行くか行かないかくらい。実売でですのでなかなかの数字です。日本での発行部数と合わせると現在アバンチュリエは累計25万部くらい。フランス版の旧版(ヒーローズの5巻バージョン)も合わせたらもう累計30万部超えてるんじゃないかな。これは現在KUROKAWAさんに確認中です。
累計30万部となったら、この段階でももうけっこう立派な数字かと。だいぶ胸を張れる数字になってきた。
爆売れするとしたらここからの、2023年の成果でしょうね。先程の2022年の数字は8巻までで、9巻・10巻は2023年の売上になってくるので、合わせるともっと行くはず。また、今回のリヨンの『QUAIS DU POLAR』やパリやリールでのイベント、エトルタでのテレビや各雑誌のインタビューなどのメディア露出でおそらくフランスでの認知度はさらに爆上がりでしょうし、それに合わせて『奇巌城』までの全10巻を第一部完結記念として大々的にキャンペーンやってくれてるんで、売り上げにブーストかかってそう。この辺は全部2023年の結果待ちの数字ですので、今回の2022年の数字には含まれてません。
なおかつオマール・シーのNetflix『ルパン』シーズン3が6、7月あたりかららしいんで、それに合わせてキャンペーンもしてくれるでしょうし、今の所口約束ですが、今年ラストあたりには『813』の最初の1冊も出してくれるのでは、という感触。この辺りのタイミングで多国展開をもう1、2国決めて、累計40万部、50万部をうかがっていきたいところです。
というわけで今後は、粛々と多国展開をアタックして安定経済を狙いつつ、『813』原稿を進めていく感じでGOです。
原稿進捗
現在アシスタントさんを雇ってスタジオワークを復活させたので、貯蓄が倍速で減っていく背水の陣ではありますが、その分今後の原稿は今サクサク上がっていっております。アシスタントさん素晴らしいです!
というわけで『813』の単話版連載を近いうちに再開します。
配信時期が決まったらまた告知しますので、ご注目いただけると!
スタジオ復活させちゃった以上安定経済をゲットできなかったら詰むので…キャンペーンのRTや(余裕がある方は)単話版のご購入など、応援何卒よろしくお願いします!m(__)m
日本での売上状況
以下余談なのですが。 前回の記事では触れてなかったのですが、当然ながら他国展開の他に、日本の展開もあります。 ですがこちらが現在、正直旗色が悪いのです。
kindleの売上…これがちょっと黄信号です。 これに関してはやっぱり、再誕計画立ち上げの時はおそらくファーストペンギンで電子書籍にライバルも少なかったんですが、今は大手や新規が次々に参入してライバルが多くなってきたのが大きい。
あとkindle unlimitedからの収入が渋くなってきましたね。
Twittbotが使えなくなったのも痛い。フォロワーの方には鬱陶しいかも知れないのですが、やっぱりbotの力は宣伝に強いです。僕自身のbotだけじゃなくて、割引セールを広めるアフィリエイトbotも全滅してますよね。 僕の告知力が弱くなってしまいました。
などなど、とにかくいろいろ状況が変わっている感じです。
『813』の連載は、やはり単話版を毎回買って下さる方は限られていて、原稿を上げても即原稿料のような収入に繋がらないので厳しいです。こればかりは読者目線で言うと割高なので仕方がない。同人誌(いわゆる薄い本。30ページで800円とか1000円とか)基準で考えると非常に安いはずですが、普通の商業雑誌連載やまとめて読める単行本に比べるとどうしても高い。ここは買ってくれる方にはサポーターとして感謝すると同時に、何とかレア感やお得感を感じてもらわなければなあと思っているところです。
そして紙の方ですが、ぴあさんからちゃんと同じ契約条件で『813』の紙の続刊が出るかも未知数。 ご存知の通りコロナ禍でぴあさんが大ダメージを受けてしまったので心配。そろそろ上向きになっていると良いのですが。
フランスの成果を受けて前のめりになって欲しいところです。担当さんはとても熱心な方なので是非この方とやっていきたいのですが、社内事情もあると思うので今の所何とも…と言ったところです。
現状まとめ
なんにせよ、日本の展開に関しては、戦略の見直しが必要だなと感じてます。状況は刻一刻と変わる! そしてもちろん前回の記事に書いた「勝利条件」の第二段階、「多国展開」も実現させなければならない。じゃないとやっぱり詰む。
とはいえスタッフも雇ってしまったことですし、『813』中巻と下巻(12巻と13巻)までは振り返らず走りぬきます! フランスの結果が今後も期待できるので、2023年と2024年は何とか持つでしょう。ご存知その後に『続813』3冊があるのですが…(笑)、まあ何とかしますよ!
気を緩められる状況じゃないけど、フランスの反響をとにかく肌で実感したので、展望は悪くないと思っています。引き続き応援頂けると嬉しいです。
以上です!
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